夜釣「バニング・コック隊長と漁業組合の人々」
(夜警「バニング・コック隊長率いる火縄銃組合の人々」)
レンブラント・ファン・レイン(1606〜1669年)
アムステルダム国立美術館 所蔵
1642年の作品
門外不出とも言われてます。
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1606年にレンブラントは、
スペインから独立直前のオランダで
生まれました。
父は製粉の風車小屋を
ライン川沿いに所有
しており、
「レンブラント・ファン・レイン」
って名前は、
「ライン川の レンブラント」です。
"ヴィンチ村のレオナルド"
みたいっすな。
14歳の時に飛び級で大学に入って
両親は「法律家に!」と期待したけど、
数か月でやめて
画家を志しました。
当時は美術学校などない
ので、
著名な二人の歴史画家に弟子入り。
3年間で
絵画の基礎から解剖学まで、
その後の半年間で
カラヴァッジョ派の
明暗を用いる技法や
物語への嗜好性、表現性
など多くを学びました。
その基礎が活きてるのか、
「光と影の画家」「光と影の魔術師」
ってな事を言われてます。
でも、油彩だけでなく
エッチングや複合技法による
銅版画やデッサンも沢山残ってるし、
自画像も50点くらい描いてます。
そんなレンブラントは、
集団肖像画で大人気画家となりました。
集団肖像画はオランダでは100年以上の伝統があるけど、
「記念写真か!」
ってーのばっかり。
そんな中!
主題を前面に押し出した
『テュルプ博士の解剖学講義』で
大ブレイク!!
代表作かつ出世作となりました♪
そして
1642年初頭。
その後の絵画に大きな影響を与えたと言われる
『夜警』を完成させました。
1639年頃に
バニング・コック大尉と17人の市民警護隊が、
ルイ13世にフランスから追放された
「フランス王妃マリー・ド・メディチ
が来るから、
警護隊会館の宴会場に飾る絵を描いてくれ!」
ってゆー注文だった説
があります。
報酬は1,600ギルダー。
メンバー全員で割って
1人当たり約100ギルダー。
当時の画商の賃金が
食事と住居付きで年間123ギルダー
だったそーな。
なのに!
記念写真的な集団肖像画
じゃなくて、
「隊長と副隊長ばっかり目立っとるがや!」
「何で俺らぁは
こんなに後ろとか隅っこの
「その他大勢」なんだ?
金返せたーけ〜!」
と大揉め (>_<)。
後になって
門のアーチの右隅の楯に
名前のリストを入れた
そーだけど、
何か不自然な楯だと思ったら
そーゆー事か。
ビタいちもん読めんけど (;_;)
「腰に鶏を吊るした
得たいの知れん少女」
も描かれてますが、
鶏の爪が火縄銃組合の象徴だから
だという説が有力です。
そんな感じで
発注者からすりゃ滅茶苦茶だけど、
準備をする警護隊を
ドラマチックに描いた
歴史に残る傑作です♪
隊長と副隊長が打ち合わせする周りで、
続々と集まってきて
槍とか火縄銃とか持って
準備をする隊員達
っ
っ
っと思ったら
ギョギョッ!
警護じゃなくて「釣り」の準備!?
痛ぇててて、ここで振り回すなって!
イタズラに使うなよーっ。
おい、何で和太鼓を持ってきた?
猫の狙いは白蛇だったのか...?
魚拓だけに、うお〜?!
今日も大漁でありますよーに★
「釣り」もいーけど「スリ」にも気を付けて!
「夜釣(バニング・コック隊長と漁業組合の人々)」
2024年 210×296mm
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っ
ってな訳で、
レンブラントの傑作「夜警」ですが、
「ニスの劣化」のせーで暗くなって
夜に見えるだけで
本当は「昼警」でした!
18世紀か19世紀頃から
「夜警」って言われだしたけど、
今でも正確なタイトルは定まってないそーな。
『フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ラウテンブルフ副隊長の市民隊』
とか
『バニング・コック隊長率いる火縄銃組合の人々』
とか
まー
要するに、
"コック隊長とその仲間達の集団肖像画"
です。
タイトルは決まってないけど当時は、
「コック隊長が目立っちゃっとる絵」
って言えば通じたはずです(俺の想像)。
夜釣グッズもあるよ♪
参考文献 : イロハアート「はなさん」の記事
:Wikipedia