☆SOD factory☆
 名画の休憩〜転職♪

SODfactory美術館



名画の休息〜転職(地理学者、天文学者)


フェルメール(1632〜1675年)
シュテーデル美術館(ルーブル美術館)所蔵
1669年(1668年)の作品です。



17世紀
スペインから独立したばかりのオランダは
世界初の株式会社
「東インド会社」を設立して、
世界中との交易で
儲けまくって
ました。
 スペインやイタリアと違い、
人口1%の司教や貴族に
富が集中するのではなく
一般市民が主役だもんで、
クライアントが
教会や王侯貴族ではなく市民
 市民が好きなのは
宗教画ではなく風俗画
です。
 普通にパン屋や肉屋にも飾られていたし、
フェルメールの絵も
パン屋への借金の担保
になってたそーな。

この頃のオランダ絵画芸術
には、
イタリアに匹敵する
技術と富があり

それぞれの都市にクライアントが居たので、
フェルメールも
デルフトから出る必要はありませんでした。

そーは言っても
皆と同じでは
客の奪い合い。

風俗画の中にも
静物画、肖像画、風景画など様々あって、
それぞれにスペシャリストがいて
住み分けができていました。
 たぶん
フェルメールも、
他の画家と差別化していった結果?
結果として差別化されて?
「窓から光が差し込む部屋とゆー
 ●静かな世界を描く"光の画家"
のスペシャリストになったんでしょーね。
 映画「真珠の耳飾りの少女」にも出てきましたが、
現在のカメラの原型である
カメラオブスキュラ
を使って"光を描いた"
よーです。

スペシャリストっちゅー割には、
2〜300点描いて当たり前の時代に
40点も描いてません

 父から受け継いだ宿屋で
常連の金持ちに美術品を売ってた
みたいだけど、
このパターンの兼業は
皆やってたので、
「忙しーから少ししか描いてない」
って訳でもなさそーです。
 フェルメールの絵1枚=一般的な年収くらい
だったらしーので、
「作品の量より質!」
ってゆー考え
だったかも?


「天文学者」(1668年)

「地理学者」(1669年)
は、
作品に年記された希少な作品。
    
15世紀半ばに「大航海時代」が到来し、
コペルニクスやガリレイらが
画期的な理論を唱え、
17世紀には飛躍的に自然科学が発達しました。
ニュートンの「万有引力の法則」などもこの頃です。

そんな中
天文学者としてスタートしたけど、
東インド会社もできたし
「時代は地理学だな!」

科学の象徴である”モーセの発見の絵”

ホンディウス作の”天球儀”は
とりあえずタンスの上に片づけて、
ブラウ製作の”最新ヨーロッパ地図”に置き換え!
 見栄張って
富裕層のステータスとされた日本の着物「japon(ヤポン)
を着とるけど、
カップラーメンとビールとか、
ロクなもん食ってない(;_;)
 気合い入れて
幕の内弁当食って
頑張るぜ!

って、
お箸じゃなくて
コンパスの一種「ディバイダー」だがや!

ぎゃふん


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 2020年  192×267mm

参考文献 : 週刊グレートアーティスト
     静謐と光の画家フェルメール
     知識ゼロからの西洋絵画入門
     posted with カエレバ
     山田 五郎 幻冬舎

 
 

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