☆SOD factory☆
名画の休憩
〜徒犬♪
SODfactory美術館
名画の休息〜徒犬(尾州不二見原)
葛飾北斎(1760〜1849年)
1831年に発表された
富嶽三十六景の中の1枚です。
富嶽三十六景
は
視点や気象や時刻や季節で
表情を変える富士山
を描いたシリーズです。
人気が出て
四十六景に
なっちゃった
けど(笑)
多色摺りヴァージョン
や
流行していた舶来の絵の具
「ベロ藍」が多用された
白藍ヴァージョン
があったり、
草や雲の形が違うヴァージョンもあります。
客の好みに合わせて作り分けていた
んでしょー。
いろんな人の生活の様子が描かれていたり
富士山の楽しみ方を見せたり、
観光案内的な意味合いも
あったよーです。
その位置からは見えないはずの富士山
が描かれいたりもするし。
静な風景の中の富士山もあれば、
映画の1場面を観るよーな
動きのある絵もあります。
一瞬の動きを捉えた「神奈川沖浪浦」
有名ですね。
舞い上がる紙で風を描いた「駿州江尻」
画面手前から奥へ疾走する早馬を描いた「隅田川関屋の里」
等々。
惹き付けられますね♪
広がる田んぼを見渡せる
尾張名古屋の原っぱ。
特に動きもなく
のんびり穏やかぁ〜っっ♪
現在の愛知県名古屋市中区富士見町周辺とされています。
その原っぱで丸桶を作る職人と
その丸の中に見える遠くの富士山。
本当は名古屋から富士山は見えないんだけど(;_;)
実際にこーやって作るのか
想像なのか?
まー、想像でしょーね。
わざわざこんな所まで持ってきて作らんだろーし。
のんびり穏やかな
ただの野っ原に
これで動きが出るし、
大胆で見事な構図に
仕上がってます。
北斎がよく使う
相似形や幾何学的構図の
代表作
と言ってもいーでしょ〜。
転がらんよーに固定して
内側を削ろーと思ったら
転がった!?
こら!
アホ犬ぅ〜!
徒(いたずら)大好き犬
「
徒犬
」
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2005年 180×257mm
参考文献 : サライ2009年7月2日号
: 永谷園のお茶漬け名画ガード〜監修 中山公男
: 名古屋市博物館「北斎だるせん」図録
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